女の子を呼び捨てする喜びというのは筆舌しがたい
実は結構なパチンコ好きということを彼女に隠す
別に言ってもいいんだ。でも、言わなくて済むなら言わないほうがいいのかなって。そう、俺はパチンコがめちゃくちゃ好きなんだ。でも、こんなことも知っている。「パチンコをやったことがない女の子は、パチンコをやっている男が嫌い」という事実。実際、彼女は清純な大学生でパチンコ屋に一度も入ったことがないだろう。「ねぇ、なんであんなタバコくさくて、音がうるさい店に何時間もいられるわけ?」こんな質問を何度浴びせられてきたことか。その対応がそもそも面倒なのだ。「まぁ、慣れだよ、慣れ」「そんな劣悪な環境に慣れなきゃいけない理由って何なの?」ちょっと、カチンとくる俺。「暇つぶしだよ、暇つぶし」「暇だったらさ、もっと公園に行くとか、ショッピングモールに行くとかさ」「でも、金は儲からないだろ?」「なにそれ」「だから、普通の暇つぶしは金が減っていくだけだろ? 公園でジュースを飲む。ショッピングモールで雑貨を買う。でも、パチンコは違うんだよ?」この台詞のあとの彼女の皮肉な笑みが相当ムカつく。「え、パチンコって儲からないものなんでしょ? 勝つときより負けるときのほうが多いんでしょ? だったら、おとなしくジュースや雑貨を買ったほうが有意義じゃない?」そのあとの常套句で俺はキレてしまう。「そもそも、パチンコで儲かるんだったらパチンコ屋はどんどん潰れちゃうよ?」プッツン。「あーうるせーな! そんなの俺の勝手だろ! いちいち正論ばっかり言いやがって!」涙を目に浮かべる彼女。あー、やっちまった。そして、彼女は言うのだ。「本当、パチンコをする男って最低! チンカス!」その最後の言葉はねぇだろ、と思っている間に彼女はいなくなっている。こんなやりとりが面倒で仕方ない。だから、俺は今日も黙ってパチンコを続ける。もちろん、パチンコの楽しさを彼女に教えたこともあるし、それなりにハマっていた。しかし、女っていうのはギャンブルに適してないな。結局、俺が勝っても彼女が大負けしてるんじゃ意味がない。あーパチンコ男子はつらいよ。